雑文

個人情報の価値

個人情報流出のニュースを耳にするたびにボブ・ショウの「去りにし日々今ひとたびの幻」を思い出します。この小説はもともとは「去りにし日々の光」という短編でした。光が通過するのにものすごく時間のかかる「スローガラス」という存在がこの話のメインアイ...
新潮文庫

生き延びた人々

父と暮せば井上 ひさしおとったん、ありがとありました。小説ではなく戯曲ですが、セリフが全て広島弁なので広島弁に慣れない内は読むのに苦労します。薄い本なので広島弁に慣れる前に読み終えてしまうかもしれません。しかし、ゆっくりと、セリフ一つ一つを...
早川書房

ハイドゥナン 伝説の楽土

ハイドゥナン 上藤崎慎吾人頭税に苦しんだ若い夫婦が、海の向こうの伝説の楽土ハイドゥナンをめざすという、19世紀はじめの伝承からこの「ハイドゥナン」は幕開ける。「『日本沈没』を凌ぐ最高の科学小説」とオビに書かれているけれど、沈没するのは琉球諸...
ホンの話

ハリポタの衝撃のエンディング

ハリーポッターの6巻が発売されたのだけれど、衝撃のエンディングに賛否両論、子供達はショックを受けまくっているらしい。そんな話を聞くと、「ハリーポッターなんか読んでたまるか、けっ。」と思っているわたしでも読んでみたくなって来るじゃありませんか...
ホンの話

ちくま文庫復刊アンケート

ちくま文庫復刊セールアンケートがおこなわれていましたのでさっそくアンケートに答えてみました。私が希望したのは以下の20冊。光車よ、まわれ! 天沢退二郎そしてみんな軽くなった トム・ウルフシステムと儀式 大塚英志清水町先生 小沼丹ヴィクトリア...
東京創元社

犬はどこだ

犬はどこだ米沢穂信「クドリャフカの順番」の影響か、どうしても同傾向の話を期待してしまい話の中盤まではうまく乗れませんでした。正直、米澤穂信がわざわざ書く内容なのかと思ったくらいです。が…中盤以降「クドリャフカの順番」の呪縛から逃れはじめると...
創元SF文庫

フラクタルの女神

フラクタルの女神河野 佐知訳 / アン・ハリス著……なんでこの本を買ってしまったのだろう。あらすじを読んでも何処が面白いのかよく分からなかったし…まぁ、それほど厚くはないし、たまには何の予備知識もない作家の本を読んでも構わないだろうと、思っ...
東京創元社

天の前庭

天の前庭ほしおさなえ前作「ヘビイチゴ・サナトリウム」は鮎川賞応募作だったということもあり、勝手に本格ミステリと思いこんで読んでしまい、その展開と結末に釈然としないものを感じて面白かったのかつまらなかったのかよくわからない読後感だったですが、...
雑文

共感覚

藤崎慎吾の「ハイドゥナン」を週末に読み切ろうとしたのですが、上下巻2段組の合わせて950ページとなると、家に引きこもって集中して読まない限り無理でした。読み切れなかったということはさておき…「共感覚」というものがあるということは数年前に何か...
新潮文庫

麦ふみクーツェ

麦ふみクーツェいしい しんじとん、たたん、とんとん、たたん、とん「麦ふみクーツェ」は音に満ちあふれている。「とん、たたん、とん」という、いしいしんじが作り出したオノマトペが文章中に現れるたびに頭の中を音がかけずり回る。とん、たたん、とん主人...
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