扶桑社文庫

市井の人々の物語

どぶどろ半村 良宮部みゆきの「ぼんくら」を読んでおきながら半村良の「どぶどろ」を読まないのは片手おち。といっても先日、偶然にこの「どぶどろ」が再販され、新刊コーナーにおかれていなかったなら「ぼんくら」が「どぶどろ」に触発されて書かれたという...
双葉文庫

白戸修の事件簿

白戸修の事件簿大倉 崇裕「ツール&ストール」を改題したようですが、元の題名のほうが良かったような気もします。「巻き込まれ型探偵」とか「お人好し探偵」とか言われているようだけれど、「探偵」と名が付くほど主人公は推理をしていなく、中野に行くたび...
早川書房

火星ノンストップ

火星ノンストップ浅倉 久志 / 伊藤 典夫 / 山本 弘 / Williamson Jack昔、作家の川又千秋が絶賛していたので気になっていた話がようやく読めました。地球の危機を救うため、一人乗りのプロペラ機で火星まで行く話です。そんな馬鹿...
講談社

神様ゲームあるいは絶対の真理

神様ゲーム麻耶 雄嵩講談社の「ミステリーランド」シリーズというのは子供のころから本好きだった人間にとっては非常に罪作りなシリーズであります。子供のころ感じたドキドキ感やワクワク感を感じさせるあの装丁、書店で見かけるたびに無意識に手にとってレ...
ホンの話

50音を好きな小説で埋めてみる

ふと思いついて、50音を好きな小説で埋めてみました。あ:あなたの人生の物語い:異邦の騎士う:ウィチャリ-家の女え:エジプト十字架の秘密お:おめでとうか:火星夜想曲き:キャッチワ-ルドく:グリ-ン家殺人事件け:ゲイトウエイこ:ゴ-リキ-・パ-...
ハヤカワ文庫SF

4000億の星の群れ

4000億の星の群れ嶋田 洋一 / McAuley Paul J.ポール・J・マコーリイと聞くと最近の作家のように思ってしまうのだけれども、デビュー作でもあるこの作品、1988年に書かれたものだから結構古い。翻訳がほとんどされていないのはや...
映画

シスの復讐

「シスの復讐」見てきました。アナキン君三部作の完結であり、オリジナル三部作へのミッシングリンクが明らかになったわけで、感無量という気持ちです。いや、もう凄まじいまでのつじつま合わせの応酬、良くここまでやったもんだと言いたい。つじつま合わせを...
朝日ソノラマ

ホーンテッド・ファミリー

ホーンテッド・ファミリー草上 仁草上仁というと、短編の名手という印象がとても強く、昔は「和製フレドリック・ブラウン」とも言われていたりしたのですが、今の草上仁しか知らない人には信じられない事かも知れません。そんなわけで、この作家と長編という...
国書刊行会

「愛」の作家

ヴィーナス・プラスX大久保 譲 / Sturgeon Theodoreスタージョン流ジェンダーSFではありますが、さすがに45年も前に書かれたものですから、そこに書かれたジェンダー論を読んでも特別感銘を受けるわけではありません。先進性を持つ...
ハヤカワ・ミステリ文庫

休暇はほしくない

休暇はほしくない田中 一江 / Hall Parnell休暇はほしくないって、あくまで小説の題名です。私はこんな事なんて思ったこともありません。そもそもこんなセリフ、現実に言う人なんていませんよ。表紙の力ってのは侮れないなと思いましたよ、こ...
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