東京創元社

HEARTBEAT

HEARTBEAT小路 幸也デビュー作の「高く遠く空へ歌ううた」しか読んでいないのですが、相変わらず、ていねいに説明するような文章を書く人だと思いました。「ミステリ・フロンティア」の一冊として出たのだけれど、正直、ミステリとしてはどうかと思...
ホンの話

スタージョン万歳

昨日家に帰ると、注文していたシオドア・スタージョンの「ヴィーナス・プラスX」が届いていました。国書刊行会の未来の文学シリーズも残すところ、ラファティの「宇宙舟歌」だけとなったなぁと思いつつも、これを読む前に、物理的にも内容的にも重量級の「赫...
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厚い文庫、薄い文庫 その2

風に流されて、何か黒い紙のようなものが飛ばされていました。よく見ると小さなツバメです。ちょうど巣立ちの季節なのでしょうか。前へ前へと飛ぼうとしているのに、風にまけて押し戻されてしまっています。一生懸命飛んでいるのに、風にまけて横へと流されて...
創元推理文庫

天啓の殺意

天啓の殺意中町信良い仕事をしています、東京創元社さん。先に出た「模倣の殺意」はそれなりにおもしろかったのだけれど、それほど評判にならずに、消えていってしまったことが納得できる地味な作品でした。そんなわけで、「天啓の殺意」も地味な話だろうなと...
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厚い文庫、薄い文庫

谺 健二の「赫い月照」を5軒目の書店で見つけてようやく買いました。内容的に重量感のある本だということは覚悟していたのですが、物理的にも重量感があることは失念していました。平台の上に置かれていたので、他の本の高さと比較しながら、まだ2、3冊は...
翔泳社

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書ばるぼら著あなたの「インターネットが一番楽しかった頃」はいつですか?書籍化されると聞いてからひたすら待ち続けた甲斐がありました。この本はすごい。週末2日間、読みふけりましたよ。これのこと...
新潮文庫

アリゾナ無宿

アリゾナ無宿逢坂 剛記憶に残っている範囲内で一番最初に見た映画が「荒野の1ドル銀貨」だったせいか、西部劇が好きです。ひょっとしたら東映マンガまつりのほうが最初にみた映画かもしれませんが…一匹オオカミの賞金稼ぎ、記憶喪失の謎の日本人、世間知ら...
創元推理文庫

繭の夏

繭の夏佐々木 俊介なんともいえず美しい題名です。話の骨格はいわゆるスリーピング・マーダー物です。アガサ・クリスティの小説に「スリーピング・マーダー」という小説がありますが、そこから来ています。過去に起きていたかもしれない事件の真相を探る話で...
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調べるということ

宮平栄治の経済コラムの第38回「理想の社長とは」を読んでいて、エントリーシートや履歴書の「尊敬する人物」に関しての部分で目からうろこが落ちた思いをしました。なぜ、エントリーシートや履歴書の“尊敬する人物”の項目があるのかを尋ね、考えさせ、そ...
ホンの話

積読万歳

柄にもなく恋愛小説を2回に分けて紹介しましたが、「恋の○○」という形で一風変わった恋愛小説を紹介するのはひとまず終わりです。テーマ縛りでこういうことを考えるのは楽しいのですが、調べたりなんだりで、書くのは大変です。読んだ順番に感想を書いてい...
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