histoire

『ステーション・イレブン』エミリー・セントジョン・マンデル

突然大発生した新型インフルエンザ、グルジア風邪によるパンデミックで人類の大半は死亡してしまった。物語の冒頭で、アーサーという主演俳優がシェークスピアの『リア王』を演じている最中に倒れ死亡する場面から物語は始まる。しかし、ここでおかしいと気づ...
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『ささやく真実』ヘレン・マクロイ

タイトルだけ見るといかにもミステリというタイトルだが、読み進めていくとおかしなアイテムが登場する。登場人物の一人が開発した自白剤だ。自白剤と呼ばれるものは今までにも存在しているし作中でも言及されるが、ここで登場する自白剤はそれの改良版で、秘...
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『ブラックライダー』東山彰良

ライダーと付くと僕の場合は仮面ライダーが真っ先に頭に浮かぶのだが、この本は仮面ライダーの本ではない。買ってから長いこと積読にしていたが、それというのもどこに置いたのか行方不明だったからだが、本の整理をしていたら見つかったので、またこのまま積...
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『ブルーワールド』ジャック・ヴァンス

あるとき、twitterのタイムラインに「こっちがホントのトレジャリー」というツィートが流れて、そこにあったのはジャック・ヴァンスの『ブルーワールド』という文字。未訳のSFを訳して自費出版で出している荒川水路さんのツィートだった。にわかには...
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『悪の猿』J・D・バーカー

一人の男性がバスに跳ね飛ばされて即死する。これだけだったならば単なる交通事故で終わってしまうはずだったが、一つ違っていたのはこの男が小さな箱を持っていたことだった。そしてその箱の中には切り取られた耳が入っていた。男は五年前から定期的に殺人を...
Vie simple

どこかで誰かを傷つけてしまっている

離れて暮らしている父と久しぶりにあって話をした。父はしばらく前まで生活保護を受けている人たちの支援活動をしていた。話の流れでそっちの方向の話になった。しばらく前までということは今は行っていないということだが、肉体的に辛くなってきたということ...
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『恐怖の口が目女』崇山祟

好きな人は好きなのだろうけれども表紙からして購買意欲が下がってしまう。かつてひばり書房という怪奇漫画を主に出していた出版社があったのだが、その雰囲気をそのまま醸し出している。一瞬、そのひばり書房で出していた漫画の復刊かと思ってしまうくらいな...
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『刑事ファビアン・リスク 顔のない男』ステファン・アーンヘム

かつての同級生が次々と何者かによって殺されていく。捜査の上であがってきたのはその同級生達にいじめを受けていた人物。そして彼は数年前に行方不明となっていた。はたしてその彼が30年経って、自分をいじめていた人間に復讐をしはじめたのだろうか、それ...
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『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード

数千年前に魔法使いとの対決に敗れ、動けなくはなったものの意識はあるらしく、さらに体も動かせないけれども成長することはできて、とうとう全長1マイルもの巨大な体に成長してしまった竜のグリオールにまつわる一連の物語をあつめた短編集。といっても残念...
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『ジャガー・ハンター』ルーシャス・シェパード

『竜のグリオールに絵を描いた男』が出たのでさっそく読み始めたのだが、表題作は過去に読んだ記憶があるのに読んでみるとどうにもこんな話だったのかと記憶がない。ということで、この本を読む前に先に積読のままになっている同じ作者の『ジャガーハンター』...
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