histoire

ベアゲルター 3

読む人を選ぶといえば選ぶのだが『無限の住人』を楽しむことのできた人ならば問題ないだろう。バイオレンスとエロスとギャグがほどよく混じり合って、おそらくは沙村広明の特徴がもっともバランス良く組み合わさった作品だろう。今回は正体不明の男と正体不明...
histoire

ぼくのミステリ・クロニクル

東京創元社の編集者、戸川安宣の回顧録。なかなかこういうことを書いてくれる編集者というのは少ない、ような気もするが、ミステリやSF方面の編集者の場合はわりと多い気もする。東京創元社に入るまでと入った後と辞めた後と、全部で3つの章に分けられてい...
histoire

恋は雨上がりのように

さえないファーストフード店の中年店長に恋をしてしまった女子高生。彼女は陸上選手だったが怪我で走ることができなくなってしまった。目標を失った彼女の前に現れたのがさえない中年店長。彼女は彼に近づくために彼の店でアルバイトを始める。前巻で、二人が...
Vie simple

来月の気になる本

創元SF文庫『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』大森望・日下三蔵編創元推理文庫『六花の印』連城三紀彦創元推理文庫『ねじまき片想い』柚木麻子創元推理文庫『悪女イヴ』ジェイムズ・ハドリー・チェイス創元SF文庫『巨神覚醒(上下)』シ...
C’est combien

菜時記 皐月/丙辰

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
histoire

飼育少女 1

女子高生ののぞみはあるとき、生物学の教師に呼び出される。そこで彼女が見たものは奇妙で小さなかわいい生き物だった。ただし、かわいいというのは彼女の主観による。生物学の教師が彼女に差し出すのはヒドラとかフジツボとかナマコ、あるいはクマムシといっ...
Vie simple

ニューヨーク1997

マニアックで個性的な映画を撮る監督が好きだ。ジョン・カーペンター監督もその一人で、久しぶりに『ニューヨーク1997』を見かえした。カーペンター監督というとこの作品と『遊星からの物体X』がおそらくは一番有名な作品なのではないかと思う。映画とし...
histoire

あげくの果てのカノン 4

4巻目に入って、ああなるほどと思うことができた。大枠の物語としては、クラゲのような異星生物に蹂躙された未来の地球、効果的な戦いはできないものの、異星生物そのものを負傷した兵士の治療手段として用いることで戦死者の数を激減させることに成功し、か...
ハヤカワ・ミステリ文庫

『恐怖』 コーネル・ウールリッチ

コーネル・ウールリッチあるいはウィリアム・アイリッシュの作品で面白いのは1948年までに書かれた作品だという意見がある。短編はさておき、長編に関していえば『喪服のランデブー』が1948年の作品で、いわゆるブラックシリーズは全て1948年以前...
C’est combien

菜時記 皐月/庚戌

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
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