histoire

パンドラの少女

一人の少女の視点で物語がはじまるのだが、少女が語る少女の日常の様子は異様である。牢獄のような部屋に入れられ、毎日決まった時間に兵士がやってきて車椅子に手足を固定され、頭も椅子に固定され、教室へと連れて行かれる。そこで授業が行われるのだが、そ...
histoire

僕のジョバンニ 2

前巻の終わりが衝撃的な終わり方だったので、二巻ではどういう展開になるのかと期待していたのだが、まあそりゃそうなるだろうなという展開だった。一色まことの『ピアノの森』が天才側から描いた物語であるのに対して、『僕のジョバンニ』は秀才側から描いた...
C’est combien

菜時記 水無月/辛未

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
histoire

ナイルパーチの女子会 柚木麻子

共感できそうもない人物ばかりを登場させて、人と人とのつながりの物語を描いた話だ。主人公は二人の女性。一人は商社会社に勤める栄利子。もうひとりは人気ブロガーの主婦翔子。ともに同年代。一方的にブログを読んで共感しているだけの立場だった栄利子は翔...
histoire

羊と鋼の森 宮下奈都

桜木紫乃の『ブルース』と柚木麻子の『ナイルパーチの女子会』と一緒に買ってしばらく積読にしたままだった。でさてそろそろ読もうかと思いこの三人のどれから読もうかと考えたところで一番重苦しそうな桜木紫乃の『ブルース』を読み、予想外に重苦しくなかっ...
histoire

ブルース 桜木紫乃

ふたりの会話はいつの間にか出会った日に近づいてゆき、莉菜はなによりそれが面白かった。本を読むということはそこに書かれた自分の知らない世界を知ることでもあるが必ずしもそれは知識を増やすということではない。特に小説のような場合、知識を得るという...
ホンの話

新入生のためのひねくれ文学リスト

奇妙な世界の片隅でさんの新入生のための海外幻想文学リスト経由で海外文学読書録さんの新入生のための海外現代文学リスト(2018年版)と漂着の浜辺からさんの学生のための海外文学リスト50+4知って、自分も作ってみたくなりました。といってもすでに...
Vie simple

男たちの知らない世界

ここ数年、僕がよく読んでいる女性作家というと、桜木紫乃、柚木麻子、宮下奈都の三人だ。桜木紫乃以外の作家は必ず読むというわけではないけれども、そもそも僕はあまり作家買いというものをしないので、出た本は必ず買っている桜木紫乃の方が例外中の例外で...
histoire

私の少年 4

引き裂かれるかのような別れ方をしてそして2年後。という部分は前巻で描かれているのだが、主人公は同じ職場で働き続けることが困難になり仙台へと飛ばされてしまう。一方で少年のほうは東京での生活が続いているはずだったが、主人公のいる仙台で出会うこと...
C’est combien

菜時記 皐月/癸亥

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
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