histoire

前後不覚殺人事件

『髑髏島殺人事件』『まだ死んでいる』に続く第三弾。今回はタイトルに殺人事件が付く。今まで語り手だった滝沢紅子が不在で、今谷少年探偵団の面々が交互に語り手となる趣向となっている。さらにはそれぞれの章の後にある引用も単純な引用ではなく少しひねっ...
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まだ死んでいる

『髑髏島殺人事件』に続く、新生滝沢紅子シリーズの二作目。前作は、作者が今まで「○○殺人事件」という題名の本を書いたことがなかったという理由で『髑髏島殺人事件』とつけてみたせいか、今回は殺人事件という題名はつけてはいない。ダイイングメッセージ...
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髑髏島殺人事件

電子書籍化されていたこともあって、久しぶりに読み返してみた。『全戸冷暖房バス死体つき』で登場した面々が再び登場する。『全戸冷暖房バス死体つき』は短編集だったが、今回は長編で、語り手は同じ滝沢紅子なのだが、前作で探偵役だった猿紘一は登場しない...
C’est combien

菜時記 水無月/丁卯

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
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銃座のウルナ 1

初めて読む作家。といっても、過去の作品の何作は書店で見かけていたのだが、その時点では心に引っかかってこなかったので素通りしていた。で、今回の『銃座のウルナ』は引っかかった。電子書籍版を買ったので知らなかったのだが、紙の書籍の方は帯がかなり特...
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恋は雨上がりのように

主人公は17歳の女子高生。陸上選手だったが足を怪我してしまい、それ以上走ることを諦めその代わりにファミレスでバイトを始める。そんな彼女には秘密が一つあった。それはバイト先の店長に恋をしていることだった。しかし、バイト先の店長はうだつのあがら...
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バイオレンスアクション 1巻

女子高生の殺し屋の話。設定そのものはそれほど目新しいものではないのだが、一読して驚く。タイトルに偽りなしのバイオレンス作品であり、それでいて血みどろというわけでもなく、非常に乾いた世界なのだ。あまりにも淡々と人は殺され、あるいは壊されていく...
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淋しいのはアンタだけじゃない 2巻

いつの間にか2巻が出ていた。聴覚障害を扱った漫画である。聴覚障害者に対しての取材はもちろん、聴覚障害を扱う医学にも取材をし、さらには著者自身も手話を学ぼうとしている。フィクションではなくノンフィクションという体裁をとっているせいもあるのだが...
C’est combien

菜時記 水無月/己未

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
Vie simple

失ってしまった気持ちと出会う

書店で本を買い、レジで精算していたら店員さんがいきなり「あ、自分の誕生日だ」と言った。レジの金額を見ると629円、どうやら6月29日がこの店員さんの誕生日らしいのだが、可愛い女の子がそう言ったのであれば、そこから話に花でも咲かせようという気...
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