histoire

オールドマン

台湾の漫画家、常勝の作品。日本では日本語に翻訳されたものは電子書籍しかなく、さらには今のところamazonでは扱っていないようだ。amazonでしか扱っていない電子書籍はそれほど珍しくはないが、その逆は珍しい。というわけで、ネットを検索して...
Vie simple

薬剤師は消えていくか

人工知能が社会に進出して、無くなる職業というのが年に一回くらい話題になる。僕はそういう人を不安にさせる技術の進歩に対しては否定する側なのであまり注意を払って見るということはしないのだが、たまたまその中に、薬剤師が入っているのを知った。もっと...
Vie simple

来月の気になる本

文春文庫『トオリヌケ キンシ』加納朋子文春文庫『K体掌説』九星鳴創元SF文庫『時間線をのぼろう』ロバート・シルヴァーバーグ創元推理文庫『ほうかご探偵隊』倉知淳創元SF文庫『行き先は特異点 年刊日本SF傑作選2017年版』大森望・日下三蔵編講...
C’est combien

菜時記 皐月/壬子

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
ホンの話

始まりと終わり

天久聖一の『書き出し小説』は古今東西の物語の書き出しの一行だけを集めた本である。というのは嘘だ。この本に集められたのはこの世に存在しない、ひょっとしたら存在するのかもしれないが、一般的には陽の目を見ることのない架空の物語の書き出しの一行であ...
histoire

海街diary 8 恋と巡礼

あえていうならばものすごくあざとすぎる展開だ。もちろん良い意味でである。前巻の終わりで三女の妊娠のほのめかしがあったことからこの巻ではどういう物語が進んでいくのかは予想はついたのだが、それでも、三女である。それまで狂言回し的な、いわばシリア...
histoire

僕のジョバンニ

デビュー作が新人離れした傑作だったために、期待値が大きくなりすぎてその後の作品に対する評価が少しずつ落ちていくという不運な作家、穂積の新作。とはいっても、長編一作目の『さよならソルシエ』は2巻という短さだったけれども、終盤の予想外の展開は決...
histoire

Bガール

フレドリック・ブラウンの唯一の未読長編ミステリ『Bガール』を読み終える。といいたいところなのだが、本当にこれでブラウンの長編ミステリを全て読みおえたのかというと少々心細い。というのも、『霧の壁』とか『パパが殺される!』あたりは読んだのかどう...
histoire

アンブローズ蒐集家

フレドリック・ブラウンの最後の未訳長編ミステリが翻訳された。これで記憶にある範囲では未読の長編は『Bガール』だけとなったわけだが、ブラウンの長編ミステリを全て記憶しているのかというと怪しい部分もある。それはさておき『アンブローズ蒐集家』はエ...
C’est combien

菜時記 皐月/乙巳

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
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