Vie simple

来月の気になる本

河出文庫『見たのは誰だ』大下宇陀児講談社文庫『ともにがんばりましょう』塩田武士中公文庫『痛みかたみ妬み 小泉喜美子傑作短篇集』小泉喜美子中公文庫『バン・マリーへの手紙』堀江敏幸創元SF文庫『迷宮の天使(上下)』ダリル・グレゴリイハヤカワ文庫...
Vie simple

記憶につて

50年以上も生きているといろいろな記憶が積み重なってくる。昔の記憶を探しだし、その当時のことを思い出すことも時々ある。けれども、探しだそうとしても見つからない記憶もまた、沢山ある。それは忘れてしまっても構わない記憶だったのかもしれない。それ...
C’est combien

菜時記 如月/辛巳

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。配偶者が統合失調症というケースというのはあまり多く...
histoire

SF小説から読み解く人工知能 『われはロボット』

カレル・チャペックの『R・U・R』という小説の中で初めてロボットという言葉が誕生した。この小説の中でのロボットは考えるということはできるが、プログラムされた事以外は考えることのできない。しかし物語の途中でロボットは人間に対して反乱を起こして...
histoire

硝子の葦

文庫化されたので読んでみたのだけれども、オビの惹句がいただけない。驚愕のミステリとか度肝を抜く大どんでん返しなどと書いてあって、そりゃあ確かにミステリの味付けがしてあるし、2011年の「このミス」でも16位だったからこういうふうに書いてもお...
histoire

ダンジョン飯

4巻が出たばかりなのに3巻の話題である。今回は水辺に生息する生き物が中心となっている。そこで描かれているものはモンスターにほかならないのだが、この漫画を読んでいると、モンスターと呼ぶよりも生き物と呼んだほうが正しい呼称のように思えてくるから...
histoire

勝つために戦え

押井守の『監督稼業めった斬り―勝つために戦え!』が面白かった。白状しておくと僕は押井守の映画を見たことがない。『うる星やつら』は漫画もアニメも好きだったけれども映画化されたあの有名な作品は見ていない。『パトレイバー』も漫画は全巻読んでいて好...
C’est combien

菜時記 如月/甲戌

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。配偶者が統合失調症というケースというのはあまり多く...
histoire

棺の中は黄色いバラ

作者のあとがきによれば、最初はボーイ・ミーツ・ガールの物語を描こうとしたらしい……のだが、実際に読んでみると、たしかにボーイ・ミーツ・ガールの物語ではあるが、それ以外の夾雑物が異様なまでに多い。というか混じっているものがおかしい。主人公の両...
histoire

長らく信じてた神様が縛り首となって機関紙(プラウダ)一面を飾って以来

「長らく信じてた神様が縛り首となって機関紙(プラウダ)一面を飾って以来」物語開始早々、わかる人にはわかるだろう、なかなか強烈なインパクトをもった一文が登場する。これ一つでこの世界がどういう世界なのかの半分くらいはわかる。残りの半分もこの一文...
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